2023年の統計では海外へ派遣された労働者の合計は約16万人にのぼると、ベトナム労働・傷病軍人・社会事業省が発表しています。
では、どの国へ何人が出稼ぎへ行っているのかを詳しく見てみましょう。
出稼ぎ労働者の割合
2023年の海外出稼ぎ労働者は159,986人(女性55,804人)です。
日本への出稼ぎが80,010人(女性34,523人)と最も多く、次に台湾が58,620人(女性18,430人)、3番目が韓国で11,626人(女性1073人)となっています。
他に
中国1806人(女性2人)
ハンガリー1539人(女性735人)
シンガポール1355人(女性0人)
ルーマニアが840人(女性159人)など
ベトナムが労働者を世界へ送り出している実績
ベトナムは現在、40カ国・地域に約65万人の労働者を派遣しています。
近年では、ハンガリー、ギリシャ、ポーランド、スロバキア、クロアチアといった欧州諸国への派遣者数が増加傾向です。
欧州諸国では、社会保障関連、看護師、農業、建設、エンジニアリングといった分野で能力を備えた人材が不足しており、需要に応えれるように質の高い労働者を派遣できるように人材の育成にいそしんでいるようです。
2024年度の目標は125,000人を目指す!
派遣先は日本、台湾、韓国だけではなく、オーストラリア、ドイツ、カナダといった国でも人材が不足しており派遣先として有望視されています。
主に選ばれるのは高所得で政治や経済が安定した国・地域ということでしょう。
懸念事項
海外で働く労働者が増加する傾向にあり、専門家らが懸念していることは、海外で働くコストの高さや不十分な滞在者の管理・保護などであり、海外に労働者を派遣する送り出し機関の中には、十分な能力を備えていないところもあることです。