アオザイの女性

南北で異なるベトナムのテト文化

桃も梅も新年の象徴と考えられています。鮮やかなピンクの花や黄色の花が咲くのを見るたびに、新しい春の訪れを感じます。

人々は春の色を家の中に取り入れることで、幸福を招き入れているようです。

ではどのような花が好まれているのでしょうか?

知っていると3割増しでベトナムのテトを楽しめるでしょう

Hoa Tết 正月テトの花5選

  1. 桃(Hoa Đào)
  2. 梅(Hoa mai)
  3. 菊(Hoa cúc)
  4. デイジー(Hoa cúc mâm xôi)
  5. ガーベラ(Hoa cúc đồng tiền)

テトの花①桃の花(北部ハノイの花)

桃
桃

桃の花はベトナム語でHoa Đàoと言い、”平和と幸福”を象徴し幸せな新年を願います。そして桃の花の百花繚乱たる活力は、各個人や家族の繁栄と長期的な発展を象徴していますので、人々に永遠の命と未来の発展を願っています。

桃の花の美しさは、北の娘の美しさや優しさを象徴します。春の風の中で花が咲くのを待っている若い芽は非常にロマンチックですね。

過去には、蜀の国のとある桃園では、かの劉備、関羽、張飛の友情や兄弟愛が強く結ばれました。ゆえに桃の花は、周囲の関係がより親密になる時期でもあります。

※ベトナムの桃は日本の桃とは違い、サクランボのようなものです。でも桜でもありません。

テトの花②梅の花(南部ホーチミンの花)

梅
梅

梅の花はベトナム語でHoa maiと言い、富と繁栄を象徴する花と見なされてきました。

元旦に、家の中や玄関に梅の花を置き多くの幸運と繁栄を招き入れ、新年への願いを表明してきました。

梅の木はそもそも地下深くに根を張る植物ですので、忍耐力の象徴でもあります。

黄色の花は喜び、輝く喜び、幸福、愛と連帯、お互いを愛することへの愛情を表します。

テトの花③菊の花

菊
菊

菊はベトナム語でHoa cúcと言い、生命を象徴する花とされてきました。そのほかに永続性、親孝行、貴族という意味があり、家庭に喜びだけでなく幸福も与えてくれます。ただし、運をより強力で輝かしいものにするために、たくさん光がある場所に配置する必要があることに注意してください。

一般的に家や会社では玄関ホールの前に置いて客を招き入れます。…空間の威厳、力強さ、豪華さを表現できる花です。

テトの花④デイジー

デイジー
デイジー
デイジー

デイジーはベトナム語でHoa cúc mâm xôiと言い、多くの人に馴染みのある黄色いテトの花として知られています。鮮やかな黄色と優しい香りが新鮮な空間をもたらします。長寿の健康に影響を与える幸運を引き付ける風水の意味があります。

丸みを帯びた花の形はフラワーポットで育てられるのが一般的で、テト前になると人々は鉢を購入し、家に春の色をもたらします。

デイジーは、陽の光を受けると花を開き、曇の日や夜は閉じてしまいます。この性質と、太陽を思わせる花型が合わさって、陽の目を意味する「Day’s eye」が英名の語源となっています。

テトの花⑤ガーベラ

ガーベラ
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ガーベラ

ガーベラの花はベトナム語でHoa cúc đồng tiềnと言い、別名コインフラワーと呼ばれています。

テト期間中、花瓶に挿して飾ったり、玄関や部屋の壁につり下げるため鉢に植え変えます。

ガーベラは一年中育てることが可能ですが、テトから春にかけて、ガーベラは所有者に幸運、幸運、繁栄をもたらすと言われています。

民間伝承では、元旦に家の中で植木鉢を持っている家族がいれば、所有者が繁栄し、ビジネスが成功するのに役立つと考えられています。さらに、住宅所有者が悪い前兆を中和し、幸運をもたらすのにも役立ちます。

ホーチミンエリアでテトの花が販売される場所

船上の花市
写真:ビンドン港(Bến Bình Đông)

各地から運ばれたテトの花は、市内の各地で販売されます。

・10区のホーティキ(Ho Thi Ky)花市場

・ゴバップ区のザーディン(Gia Đinh)公園

・1区の9月23日公園

・1区のレバンタム(Le Van Tam)公園など

私のおすすめは、8区のビンドン港(Bến Bình Đông)やボーバンキエット(Võ Văn Kiệt)通りです。大小様々な花鉢を乗せた船がたくさん寄港し、所狭しと歩道に並べられにぎやかになります。地図を頼りに観光してみてください。

新春花祭り

毎年、グエンフエ、タオダン、フーミフンの三ヶ所で開催されていますので、参加してみてはいかがでしょうか?

参考資料:ynghiahoa.net、meta.vn、phongreviews.com、saigonhoa.com など

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

4 thoughts on “【ベトナムでテトの花とは?】ハノイには桃の花、ホーチミンには梅の花”

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